司法書士・税理士の相続手続き

相続するときの専門家

どんな人でも死はやってきます。不幸などがあった場合、財産をどのように相続するべきなのか、ということは避けられませんから、どうしていけばいいのか、考えていかなければなりません。

普通の人は、相続ということに関する知識はそれほどありませんから、専門家に相談をして決定していきたい部分もたくさんあるでしょう。

たとえば相続税です。資産がたくさんある場合は、税理士の指示に従って相続税を支払うようにしていくと問題がないでしょう。ただし、相続税というのは、財産が3600万円以下だった場合には全くかかりません。基本的な相続非課税分が3000万円、それと法定相続人の数、×600万円が非課税になりますから、一般的な四人家族なら4800万円が非課税ですから、ほとんどの人には縁のない税金ということがあります。全体の5パーセント程度しか関係ないとも言われています。

他には、司法書士の協力が必要な場合もあります。不動産の名義変更です。司法書士は登記の専門家だということもあるので、協力が必要です。

また、司法書士は相続にあたって広い範囲で協力をしてくれますので、相続税がかからない場合は、手続きのほとんどを司法書士にやってもらえるということがあります。

 

相続の相談は、税理士、司法書士、弁護士に頼むといい

人が亡くなってしまうと悲しいですが、お葬式や、それから相続に関するいろいろな手続きをしていかなければなりません。

相続税がかかる場合は、相続税の申告に税理士の協力がいりますが、基本的に、相続税を払うのはかなり資産を持っている人ですので、あまり気にしなくてもいいでしょう。それよりも、司法書士に頼むことが多いでしょう。相続人の財産の調査や、遺産分割協議などの書類の作成、相続した不動産の登記などをやってもらえます。

ただし、遺産がたくさんある場合、いろいろともめる可能性があります。そういう場合は、弁護士に相談をしたほうがいいかもしれません。訴訟が起こった場合、起こす場合には弁護士の協力が欠かせません。弁護士に、代理人となって交渉をしてもらうこともできますし、財産の差し押さえなどの手続きもしてもらえます。

最近は景気が悪くなっているということもありますから、特に、遺産の相続に関して揉め事が起こってしまうかもしれません。そうしたとき、本人たち同士で解決しようとするよりも、弁護士など、専門家に入ってもらって速やかに解決してもらうほうが、費用がかかったとしても、時間と労力が少なくてすみますから、全員のためにもいいでしょう。

 

生前から財産の分配を済ませておけば、あとは司法書士に手続きを頼むだけ

遺産が多い場合は、相続に関してもいろいろと人が亡くなってしまうと、生活に関しても困りますが、遺産の相続に関しても困ることがあります。

遺産が多い人は相続税がかかりますが、現金でないのがほとんどですから、どの財産を残すか、どれを売っていくか、など、亡くなってしまってから財産の相続を考えるのですと、いろいろと問題が出てきます。そこからさらに、誰がどれくらい多くもらうべきだ、なんていう主張を始めてしまうと、弁護士も入って、訴訟問題をふくめた大事になってしまうかもしれません。そんなことになってしまうと、故人を思い出したときに、その争いを思い出してしまって、誰が多く財産をもらえたとしてもあまり良い印象が残らず、嫌な思い出になってしまうかもしれません。

ですから、病気になっているとか、高齢になっている場合は、遺言状を残しておいた方がいいです。

また、生前から税理士に相談をしておくことで、生前贈与をしていったりして、もめることがないよう財産の分与を行っていくといいかもしれません。

そうしておけば、あとは、亡くなってからは手続きだけをするようにしておけば、弁護士ではなく、司法書士に協力をしてもらい、登記変更や書類の作成のサポートをしてもらうだけですむようになるなど、平和的に進めることができます。