相続の基礎知識
相続手続きは法律知識が必要な上、その手続きも大変に煩雑なものです。戸籍の収集から、遺産の調査、遺産の財産評価と納税申告、相続登記などの遺産の名義変更などやらなければいけないことがたくさんあり一生に何度も経験しないことではあってもその時の気分はブルーになってしまいます。そんな相続に直面している方やこれから直面する方のためにこのコーナーでは相続の知識を得ていただけるように相続全体の基礎知識を説明していきます。
そもそも相続とは？
相続というのは、お亡くなりになられた方の財産に関する一切の権利義務を、その方の死後、法的に財産を引き継ぐ方（相続人）に承継させることという意味です。ただし、遺言がある場合は、誰でも承継することができます。
わかりやすく説明すれば、お亡くなりになられた方（被相続人）の財産や地位を相続人が引き継ぐということです。
相続には3 つの選択肢があります。
被相続人から財産を引き継げるといっても、相続財産には、現金・不動産や預貯金などのプラスの財産だけでなく、住宅ローンや借金などもあり全てプラスになる財産ばかりではありません。そのためマイナスの財産のほうが多い場合には、財産を引き継ぐ方（相続人）が借金などの債務を返済していかなければならなくなってしまいます。相続人が被相続人の残した借金で苦しまないように、民法では3 つの相続の方法が用意されています。
相続順位について
遺言で指定された人がいない場合は、民法に定められた法定相続人だけが財産を承継します。法定相続人は、配偶者・直系卑属・直系尊属・兄弟姉妹で、配偶者がいる場合は、配偶者は常に相続人になります。配偶者の他に誰が相続できるかは順序に決まりがあります。
